米テキサス州洪水、行方不明者の人数を3人に大幅修正 多くの無事を確認
(CNN) テキサス州カー郡を襲った壊滅的な洪水で行方不明になっていた人について、州当局は19日、これまでの97人から3人へと大幅に変更した。
カー郡カービル市はニュースリリースで、州と地元機関の照合作業により、行方不明とされていた多くの人の無事が確認されて名簿から削除されたと説明した。
今回の豪雨災害では、独立記念日の週末に洪水が発生し、州全体で少なくとも135人が死亡した。州中央を流れるグアダルーペ川沿いでは泥とがれきの中で行方不明者の捜索が続いた。
アボット州知事は14日、行方不明者が州全体で101人、そのうちカー郡で97人に上ると発表。捜索と身元確認には数日かかる可能性があり、人数は変動し得るとしていた。
当局によると、残る行方不明者の捜索はグアダルーペ川流域全域で続けられており、作業は数カ月に及ぶ可能性があるという。
カービル市のマネジャーのダルトン・ライス氏は、被災直後から1000人を超える地元、州、連邦当局者が昼夜を問わず活動してくれたおかげで、行方不明者は160人超から3人にまで減ったと感謝を示した。
一方、約240キロ離れたトラビス郡でも1人、さらに隣接するバーネット郡でも1人が依然として行方不明となっている。当局が明らかにした。
豪雨は4日未明に降り始め、グアダルーペ川は45分で水位が約90センチメートルから9メートル超へと急上昇。洪水が住宅や車両、道路、樹木をのみ込み、カー郡だけで少なくとも107人が死亡、161人が行方不明とされた。
ラリー・ライサ保安官は17日に開かれた会合で、捜索と遺体収容の取り組みは今後1〜2カ月、長ければ6カ月続くと明らかにした。保安官事務所によれば、2200人が各機関から派遣され、ヘリコプターやドローン、ボート、警察犬、ラバなどを投入して約96キロにわたる川沿いの濁流や泥、山積みのがれきを捜索している。