ロシア、兵器調達の増加で北朝鮮へ代表団派遣か 米情報

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(CNN) 米国家安全保障会議(NSC)当局者は4月1日までに、ロシアがより多くの兵器を調達する方途の一環として北朝鮮への代表団の派遣をもくろんでいるとの新たな情報を入手したことを明らかにした。

NSCのカービー戦略広報担当調整官は、ロシアは北朝鮮から新たな武器弾薬を入手することに積極的で、見返りとして食料提供を申し出ていると指摘した。

兵器の確保に関して西側諸国による前例のない制裁網や輸出規制をくぐり抜けるためロシアはスロバキア人の武器商人とされるアショト・ムクルティチェフ氏を動かしているとも主張した。

米財務省は先月30日、ロシアと北朝鮮の兵器取引の仲介を試みたとして同氏への制裁を発表。カービー氏は、北朝鮮あるいはウクライナ侵攻の支持を準備する全ての国家から軍装備品の獲得を狙うロシアの企てを突き止めて暴露し、対抗し続けるとも強調した。

米政府によると、ロシアは北朝鮮から昨年、ロケット弾や砲弾の数百万発の購入を開始した。北朝鮮は昨年末ごろにはウクライナでの戦闘用にロシアの民間軍事企業「ワグネル」へ歩兵用ロケット弾も供与したという。

米政府当局者は北朝鮮とのこの取引はロシア軍が侵攻を維持するために必要な兵器類の在庫が縮小している兆候とも受け止めていた。

ムクルティチェフ氏への制裁発動にあたって米財務省のイエレン長官は声明で、今回の兵器取引のたくらみはプーチン大統領がイランや北朝鮮のような最後の手段である国々に頼っていることを示しているとも述べていた。

財務省が今回のように、進行している段階にある取引を阻止するための対抗措置を公にするのは異例の対応でもあった。

同省によると、ムクルティチェフ氏は昨年末から北朝鮮当局者と協力しロシア向けの20種類以上の兵器や弾薬などの手配に関与。ロシアは引き換えに商用機、原材料や商品などを供与する手はずだった。財務省の説明は同氏がロシアや北朝鮮と交わした文書に基づいており、ロシアは取引を進める準備もしていたという。

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