「脳をむしばむアメーバ」に感染した住民死亡、水道水で鼻洗浄か 米フロリダ州

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コンピューターで表現したアメーバ「ネグレリア・フォーレリ」の画像/Centers for Disease Control and Prevention

コンピューターで表現したアメーバ「ネグレリア・フォーレリ」の画像/Centers for Disease Control and Prevention

(CNN) 米フロリダ州シャーロット郡で、脳をむしばむ珍しいアメーバ「ネグレリア・フォーレリ」に感染した住民が死亡したことが分かった。

シャーロット郡保健当局の声明によると、「水道水を使った鼻洗浄」で感染した可能性があるという。この声明は先月、公衆への注意喚起を目的に出されたもの。

保健当局は今月2日、感染者が死亡したことを確認し、当局が引き続き調査に当たっていると明らかにした。

フロリダ州保健当局の報道官はメールで、「感染時の特異な状況を解明するため疫学調査が行われている」と説明。感染者の死亡を確認しつつも、患者のプライバシーを保護する観点から、これ以外の情報は公表しないとした。

同局の声明によると、ネグレリア・フォーレリへの感染が起きるのは、アメーバに汚染された水が鼻を通じて体内に入った場合のみ。

シャーロット郡保健当局は住民に対し、鼻洗浄液をつくる際には蒸留水か滅菌水を使用するよう警告した。水道水は少なくとも1分間煮沸し、冷ましてから鼻洗浄に使うべきだとしている。

ネグレリア・フォーレリは単細胞生物で、土壌や米国各地の湖、河川、温泉などの温かい淡水に生息する。脳に感染するのは通常、水泳中などにアメーバを含む水が鼻から到達する場合になる。

米疾病対策センター(CDC)によると、米国では毎年およそ3人が感染しており、感染者は死に至る場合が多い。

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