がん患者と偽り寄付集め、19歳女を逮捕 米アイオワ州

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がん患者と偽り寄付集めた女が詐欺行為による窃盗の疑いで逮捕された/Marco_Piunti/iStockphoto/Getty Images

がん患者と偽り寄付集めた女が詐欺行為による窃盗の疑いで逮捕された/Marco_Piunti/iStockphoto/Getty Images

(CNN) SNS上でがん患者を装い、多くの団体や個人から総額4万ドル(約530万円)近い寄付金をだまし取ったとして、米中西部アイオワ州に住む女が逮捕された。

地元警察の発表によると、マディソン・ルッソ容疑者(19)は急性リンパ性白血病とステージ2のすい臓がんを患い、脊椎(せきつい)の周りにフットボール大の腫瘍(しゅよう)もあるとうそをついて、439の団体、個人から計3万7303ドルをだまし取った疑い。

SNSに投稿していた内容について、医療分野の経験を持つ匿名の通報者が「医療上の矛盾」を指摘した。

捜査当局が本人の診療記録を調べたところ、近隣の医療機関でがんや腫瘍の診断を受けた事実は一切ないことが判明。容疑者は詐欺行為による窃盗の疑いで、先月23日に逮捕された。

警察は被害者の割り出しを急いでいる。容疑者は資金調達サイト「ゴーファンドミー」のほか、個人的なルートでも企業やNPO、学校区、一般市民から寄付を受け取っていた。

ゴーファンドミーはCNNの取材に対し、サイトの不正使用を断じて容認せず、捜査に協力するとの方針を改めて強調。容疑者の募金ページを削除して今後の利用も禁止し、寄付金はすべて返金したと説明した。全額返金は「資金集め業界で最初かつ唯一の寄付者保護制度」だという。

ルッソ容疑者はSNSや地元メディアとのインタビューで自身の「闘病生活」を語っていた。大学やすい臓病患者の支援団体でゲストスピーカーを務めたこともあったという。

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