米超党派議員、トルコへのF16売却延期を要請 北欧2カ国のNATO加盟承認まで

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米上院の超党派議員が、バイデン氏宛ての書簡でトルコへのF16売却延期を要請した/Larry MacDougal/MCDOL/AP

米上院の超党派議員が、バイデン氏宛ての書簡でトルコへのF16売却延期を要請した/Larry MacDougal/MCDOL/AP

(CNN) 米上院の超党派の議員27人は2日、バイデン大統領に宛てた書簡で、トルコがスウェーデンとフィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟を認めるまでトルコへのF16戦闘機の売却を延期するように要請した。

スウェーデンとフィンランドはNATOへの加盟でトルコの承認待ちの状態となっている。議会関係者によると、バイデン政権は最近、トルコへのF16売却で議会に承認を要請する準備を進めていた。近年では最大級の武器売却案件となる。

議員らはトルコが加盟案に批准するまでF16の売却を含む「(トルコへの)将来の支援は考えられない」と強調。「批准せず、また批准のスケジュールを示さないことは、ロシアがウクライナへの一方的な侵攻を続けている歴史的に重要な時期に、同盟の団結を脅かす」と言及した。

フィンランドとスウェーデンはロシアによるウクライナ侵攻を受け、昨年夏にNATOへの加盟を正式に申請した。トルコのエルドアン大統領は当時、両国は「テロ組織のゲストハウスのようなもの」と批判し、加盟を認めない考えを示していた。

そうした緊張は今も続く。先週にはトルコが3カ国による協議の延期を求めた。スウェーデン首都ストックホルムでの抗議運動中にイスラム教の聖典コーランが燃やされた件で、トルコ外相がスウェーデン政府は共犯だと批判した後だった。

トルコ国営通信は「不健全な政治環境」が会合中止の理由になったと報じた。

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