メンフィス警察、犯罪対策部隊を廃止 黒人男性暴行死を受け

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米テネシー州メンフィスで道路を占領して抗議を行う人々/Ariel Cobbert for CNN

米テネシー州メンフィスで道路を占領して抗議を行う人々/Ariel Cobbert for CNN

(CNN) 米テネシー州メンフィスで交通違反の取り締まり中に逮捕され、警官の暴行を受けた黒人男性が死亡した事件を受けて、メンフィス警察は28日、市内で殺人や強盗など凶悪犯罪への対策を担ってきた特殊部隊「スコーピオン」の廃止を発表した。

警察は、死亡したタイリー・ニコルズさんの遺族や地域指導者、事件に関与していない警官らの意見を聴くなかで、スコーピオンの廃止が全員にとって最善の策との結論に至ったと説明。部隊のメンバーも全面的に同意していると述べた。

そのうえで、引き続き信頼回復に全力を尽くすと表明した。

スコーピオンは2021年に設置され、暴力犯罪の増加が目立つ地区に警官を配置してきた。

CNNはスコーピオンをめぐり、ニコルズさん死亡事件にかかわった警官の一部が所属していたことから、調査にともない業務が停止されたと伝えていた。

遺族の弁護士はメンフィス警察に、スコーピオンの即刻廃止を求めていた。

その後、ニコルズさんに対する殺人、暴行、拉致などの罪で免職処分を受け、起訴された警官5人は全員、スコーピオンのメンバーだったことが、警察報道官の話で明らかになった。

メンフィス市長室は28日午後の時点で、スコーピオン廃止についてのコメントを避けている。

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