米下院当選の共和党議員、経歴詐称認め非難の的に 党指導部は沈黙守る

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米下院議員に当選したものの経歴詐称を認めて非難を浴びているジョージ・サントス氏/WADE VANDERVORT/AFP/AFP via Getty Images

米下院議員に当選したものの経歴詐称を認めて非難を浴びているジョージ・サントス氏/WADE VANDERVORT/AFP/AFP via Getty Images

(CNN) 11月の米中間選挙でニューヨーク州の連邦下院選に当選した共和党のジョージ・サントス氏が、自身の経歴の一部を偽っていたことを認めた問題で、下院民主党からの非難の声が高まっている。一部は議員就任を辞退するよう求めているほか、共和党議員からも倫理調査の対象とすべきとの見方が浮上。一方で、下院共和党の指導部は沈黙を守っている。

サントス氏は学歴と職歴を含む自身の経歴の一部を偽っていたと認め、謝罪した。ただ議員には就任する意向を示している。

これを受け、民主党下院のホアキン・カストロ氏(テキサス州選出)とテッド・リュウ氏(カリフォルニア州選出)らは、サントス氏に辞任を要求。同氏が拒む場合は下院が除名するよう求めた。

元連邦検事で同じくニューヨーク州選出の下院議員に当選した民主党のダン・ゴールドマン氏はサントス氏を「完全なペテン師」と酷評。議会としてもサントス氏の責任を追及しなくてはならないと指摘しつつ、下院共和党が倫理委員会による調査を開始する可能性については否定的な見方を示した。

共和党議員からは少なくとも今回下院選に当選したニック・ラロータ氏が声明の中で、サントス氏に対する倫理委員会の徹底調査を要求。必要なら法的処置もとるべきとしている。

同じく新たに下院議員に就任する共和党のアンソニー・デスポジト氏はサントス氏を非難し、誠実さを貫くよう呼び掛けたものの調査を要求するには至らなかった。

下院共和党の指導部がサントス氏の議員就任を拒む公算は小さい。同氏は来年1月3日に他の議員らと共に就任宣誓を行う予定。下院は憲法の下、いかなる議員も3分の2の賛成票で除名できるが、実際に除名するケースは極めて珍しく、米国の歴史上除名された議員は5人しかいない。

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