暴風雪の死者全米で49人、さらに増える恐れ 緊急車両も立ち往生、停電で凍える住民

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米東部ニューヨーク州で大雪

(CNN) クリスマスの休日にかけて米国の広い範囲を襲った暴風雪の死者が増え続けている。26日までに確認された死者は、ニューヨーク州エリー郡だけで27人、全米では49人に上った。各地で捜索救助活動が続けられており、犠牲者はさらに増える恐れがある。

エリー郡バファローなどニューヨーク州西部は最大で約109センチの積雪に埋まった状態にあり、車両が立ち往生して数千戸で停電が発生。同地は1カ月前にも記録的な暴風雪に見舞われていた。

バファロー警察はCNNの取材に対し、「今もまだ遺体が見つかっている」と話し、住民に外出しないよう呼びかけた。

エリー郡は記者会見で、26日午前から27日午後1時にかけてはさらに約20~30センチの降雪が予想されると指摘。道路などの除雪作業に影響が出る恐れがあると予想した。

エリー郡で死亡した27人のうち、3人は救命救急対応の遅れが原因だった。14人は屋外で死亡しているのが見つかり、3人は雪かき作業中の心臓発作、4人は暖房がなかったことによる死亡、3人は車内で死亡していた。

バファローでは引き続き車での外出が禁止されている。郡当局によると、市内は大部分が通行できない状態にあり、至る所で車が乗り捨てられているという。

救助に向かった緊急車両も雪に埋もれて動けなくなる事態が続出。25日には乗り捨てられた救急車11台が雪の中から掘り起こされた。

「我々は雪には慣れていた」とエリー郡当局者は語る。「だがこの風と視界不良で完全なホワイトアウトになった。しかもものすごい寒さで、我々の誰も見たことのないような最悪級の状況だった」

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