特別補佐官による押収文書の検証、地裁が正式に退ける トランプ氏の要求受け入れず

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トランプ米大統領/Gaelen Morse/Reuters/File

トランプ米大統領/Gaelen Morse/Reuters/File

(CNN) トランプ前米大統領の邸宅「マール・ア・ラーゴ」から押収された文書について、「特別補佐官(スペシャル・マスター)」による検証は今後行われない見通しとなった。

フロリダ州南部地区連邦地裁のアイリーン・キャノン判事が12日、この件を正式に退けた。同判事は当初特別補佐官にレイモンド・ディアリー上級判事を任命。検察による文書のアクセスの可否についてはこの特別補佐官が提言を行うとみられていた。

キャノン氏がこの件を退けたことで、司法省は機密指定された当該文書の中の数万点の記録へ完全にアクセスできることになる。

この問題に関しては先ごろ、連邦控訴裁がキャノン判事に対し、訴追が行われるまで司法省の犯罪捜査に介入する権限がないとする判断を下していた。当該の決定ではキャノン氏がこの件を退けなくてはならないこと、今後いかなる手続きにも携わらないことが告げられた。

特別補佐官による検証を退ける新たな命令は、自らの行為に対する捜査拡大を阻止しようとするトランプ氏の試みに終止符を打つ格好となった。

トランプ氏に任命されて地裁判事となったキャノン氏に対しては、トランプ氏側が「マール・ア・ラーゴ」の家宅捜査後に起こした訴訟の扱いを巡ってイデオロギー的な立場を超えた批判が寄せられていた。

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