今年のインフルワクチン、流行株と適合も接種率は停滞 米CDC所長

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インフルエンザの予防接種を行う医療従事者/Joe Raedle/Getty Images

インフルエンザの予防接種を行う医療従事者/Joe Raedle/Getty Images

(CNN) 米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長は5日の記者会見で、米国内で供給されているインフルエンザワクチンは流行中の株と「非常に良く適合」しているものの、接種ペースは昨年より遅いと指摘した。

CDCが10月末の時点でまとめた集計によると、ワクチンの接種率はインフルの重症化が懸念される妊婦で前年同期比約12ポイント減、インフルで入院する確率が高い高齢者でも同3ポイント減にとどまっている。

子どもの接種率は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)前より約5ポイント下がっているという。

通常は米国内の成人の約60%がインフルのワクチン接種を受ける。

一方、今年のインフルシーズンは例年より早く始まり、重症化の報告が多い。入院率はすでに例年なら12~1月に相当するレベルまで達しているという。

ワレンスキー氏は会見で、今年の流行株とワクチンの適合性は非常に高いことを示すデータが出ていると述べた。同氏によれば、インフルワクチンはたとえ適合性が低い年でも、入院率を35%下げる効果がある。

CDCのデータによると、米国内で先月24日の感謝祭の週にインフルエンザで入院した患者は約2万人と、前の週の2倍近くに急増した。

新型コロナの入院患者も増加傾向にあり、感謝祭後の1週間で27%増加した。

インフルと新型コロナにはそれぞれ別の抗ウイルス薬が使われるため、専門家らは症状が出た時点で検査を受けることが重要だと呼び掛けている。

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