ファウチ大統領首席医療顧問、パンデミックの教訓語る

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国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長(右)とバイデン大統領/Anna Moneymaker/Getty Images

国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長(右)とバイデン大統領/Anna Moneymaker/Getty Images

(CNN) バイデン米大統領の首席医療顧問を務める国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長は28日、CNNとのインタビューで、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)から得た教訓などについて語った。

ファウチ氏は来月退任すると表明している。

インタビューでは、公衆衛生当局者らが得た教訓として、国民に向けた発言では科学が常に変化することをはっきり伝える必要があると強調した。

パンデミック初期の2020年1月時点でエアロゾル(飛沫<ひまつ>核)感染はないと考えていたものの翌月にはあり得ることが分かり、症状のある患者が感染を広げると思われたが実は無症状者からの感染が50~60%を占めることが判明したと指摘。国民の多くは科学者の話が二転三転していると解釈するが、実際にはデータが絶えず変動するためだと説明した。

野党共和党の議員らが新型コロナの起源をめぐり、米国立衛生研究所(NIH)が出資していたウイルス研究との関連を追及していることについては、出資対象の研究で扱ったウイルスが新型コロナになることは「本質的に、分子的にあり得ない」と断言した。

中国が厳しい規制で感染拡大を抑え込もうとしてきた「ゼロコロナ」政策に対しては、ロックダウン(都市封鎖)は長期的な戦略でなく、個人防護具(PPE)の確保やワクチン提供までの時間稼ぎとして導入する一時的措置であるべきだと指摘した。

自身の退任後の予定については、年明けまで行き先の交渉に応じるつもりはないと述べた。

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