父の死刑執行に立ち会いたい、19歳娘の訴え退け 米ミズーリ州

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ケビン・ジョンソン死刑囚(中央)と娘のコリオンサ・ラミーさん/ACLU

ケビン・ジョンソン死刑囚(中央)と娘のコリオンサ・ラミーさん/ACLU

(CNN) 米ミズーリ州で、父の死刑執行に立ち会いたいという19歳の娘の訴えが連邦裁判所で退けられた。州は予定通り、29日に死刑執行を予定している。

ケビン・ジョンソン死刑囚(37)は、2005年に警察官を殺害した罪で死刑を言い渡された。

娘のコリオンサ・ラミーさんは父の死刑執行の場に立ち会うことを望んだが、21歳未満の未成年の立ち合いはミズーリ州の州法で禁止されている。このためラミーさん側は州を相手取り、この州法が米国憲法違反に当たると主張。ラミーさんの立ち合いが認められない限り、ジョンソン死刑囚の死刑を執行しないよう求めていた。

「父の最後の瞬間に立ち会えないのは心が張り裂けそうです」。ラミーさんは弁護を担当した自由人権協会(ACLU)を通じて発表した声明でそう述べ、「父は私の人生で最も大切な人です。たとえ拘置されていても、ずっと私のためにいてくれました」と訴えました。

ジョンソン死刑囚が警官殺害の罪に問われた時、ラミーさんはまだ2歳だったが、ジョンソン死刑囚は拘置所での面会や電話、電子メールを通じて子育てにかかわってきた。ラミーさんは先月、生まれたばかりの息子を連れて拘置所を訪れ、祖父に面会させていた。

連邦裁判所の判決では、ラミーさんが心の傷を負う可能性があるとしながらも、「州の刑法執行の主権における実質的な利益」を理由に訴えを退けた。

これとは別にジョンソン死刑囚側も、起訴や判決の言い渡しに人種差別があったとして死刑執行の停止を求めており、ミズーリ州最高裁で28日に審理が予定されている。

米国では27州で、死刑執行の場に本人や被害者の家族、マスコミなどが立ち会うことを認めている。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]