プーチン氏が「食料を戦争の武器に」 米国際開発局長官

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ウクライナから送られてきた支援物資の一部である穀物の袋を世界食糧計画(WFP)の倉庫に運ぶ作業員=9月、エチオピア/Tiksa Negeri/Reuters

ウクライナから送られてきた支援物資の一部である穀物の袋を世界食糧計画(WFP)の倉庫に運ぶ作業員=9月、エチオピア/Tiksa Negeri/Reuters

(CNN) 米国際開発局(USAID)のパワー長官は30日、ロシアに対し、国連が仲介した黒海からの穀物輸出を行う合意への参加を継続するよう求めた。パワー氏は、世界には、ロシアのプーチン大統領が食料を兵器として使い続けることができるだけの余裕はないとした。

パワー氏は声明で、ロシアが穀物輸出の合意を停止するとの発言について、残念だと述べた。パワー氏は、国連が7月に仲介した、ロシアとウクライナ、トルコによる合意によって、国際的な食料危機のなか、900万トン以上の穀物やその他の食料を世界中に輸出することができたと語った。

パワー氏は、穀物輸出の合意が世界の食料価格を引き下げ、深刻な飢餓に対して最も脆弱(ぜいじゃく)な人々を救ったとして、これまでの「多大な成功」をたたえた。

パワー氏は、穀物輸出の合意を弱体化しようとする試みは、穀物輸出の取り組みに命と生活をゆだねている世界の飢えた家庭に対する攻撃だと述べた。

ロシア政府は、穀物輸出合意への参加を停止することについて、ウクライナがクリミア半島でドローン(無人機)による攻撃を行ったためだと主張している。

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