米軍、極超音速兵器のロケット発射実験やデータ収集に成功

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米軍が極超音速兵器の開発に必要なロケットの発射実験などに成功した/Danielle Johnson/NASA

米軍が極超音速兵器の開発に必要なロケットの発射実験などに成功した/Danielle Johnson/NASA

(CNN) 米海軍は26日、極超音速(ハイパーソニック)兵器の開発に必要なロケットの打ち上げ実験を米バージニア州の試験場で実施し、成功したと発表した。

米陸軍との共同プログラムの一環で、海上や地上発射型の極超音速能力の兵器開発を目指している。この種の実験は2度目で、最初は昨年10月に実施。ロケットの発射実験の2度目は27日に予定され、新たに13の実験に取り組むとしている。

今回のロケットでは極超音速兵器の研究開発のための試験やデータ収集に向けた11の異なる実験を行ったとした。極超音速ミサイルに用いる部品に関する関連データなどの入手を狙ったもので、耐熱素材や高性能の電子工学などが含まれる。

ロケット発射実験を統括する海軍の戦略システムプログラムの責任者は、今回の発射は極めて順調に進み、少なくとも初期段階で把握した限りでは収集を望んでいたデータの全てが得られたと説明した。

米陸海軍の共同プログラムは、音速の5倍以上の速さで飛行し標的へ向かって滑空する打ち上げロケットの先端部分に積まれる発射物体の利用を想定している。いずれも高度の変更が可能で探知や迎撃を困難にさせるハイパーソニック兵器の開発を見据えている。

米国防総省は、中国が昨年、極超音速兵器の試験に成功したことを受け、同兵器の開発を最優先事項の一つに据えた。ロシアもウクライナ戦争でハイパーソニックミサイルを投入し始めたことが判明している。

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