米司法省、最高裁に不介入求める トランプ氏自宅から押収の文書巡り

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機密文書とされる資料などが大量に押収されたトランプ氏の自宅「マール・ア・ラーゴ」/Joe Raedle/Getty Images/FILE

機密文書とされる資料などが大量に押収されたトランプ氏の自宅「マール・ア・ラーゴ」/Joe Raedle/Getty Images/FILE

(CNN) 米司法省は11日、最高裁に対し、トランプ前大統領からの要請を拒むよう強く求めた。トランプ氏は、フロリダ州の自宅「マール・ア・ラーゴ」から押収された機密文書とされる資料を巡る論争に介入するよう最高裁に求めていた。

司法省は当該の資料を「並外れた機密性を有する」と説明した上で、最高裁は連邦控訴裁判所の命令を支持するべきとの見方を示した。控訴裁は、法的な異議申し立てが行われる間「特別補佐官(スペシャル・マスター)」によるこれらの資料へのアクセスを阻止する命令を下していた。特別補佐官は押収文書を中立な立場から確認する目的で選任された特任弁護士。

司法省は過去の判例を引用しつつ、裁判所は特定の資料の検証を強く求める前に慎重になるべきだと指摘。そうした資料の開示は国家安全保障を危険にさらすものであり、そのリスクは判事1人が執務室の中で行っている場合であっても変わらないと強調した。

トランプ氏の弁護士らは機密のマークが入った100を超える文書の検証に当たり、特別補佐官を選任することを要求。認められれば同氏のチームが文書を精査し、検察による犯罪捜査での使用禁止を訴える道が開ける。

最高裁はこの問題について数日のうちに行動する可能性がある。トランプ氏の要請に応じるには判事5人の同意が必要になる。

トランプ氏はかねて、前大統領の自分には特定の政府文書を所有する権利が認められていてもおかしくはないと主張していた。国の最高機密を含む可能性のある文書もそれに該当するとしている。

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