銃乱射でまひの8歳男児、車いすで教室復帰  「前向きさ奪われず」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
クーパー・ロバーツ君(8)は双子の兄弟ルーク君と同じ3年生に合流した/Courtesy Jason and Keely Roberts

クーパー・ロバーツ君(8)は双子の兄弟ルーク君と同じ3年生に合流した/Courtesy Jason and Keely Roberts

(CNN) 米独立記念日の7月4日、米中西部イリノイ州シカゴ北郊のハイランドパークで起きた銃乱射事件でパレード参加中に撃たれ、腰から下がまひ状態になった男児が、今週から小学校に復帰した。家族の声明文をCNNが入手した。

クーパー・ロバーツ君(8)は車いすを自力で走らせて教室に入り、双子の兄弟ルーク君と同じ3年生に合流した。

両親は声明で「命にかかわる大けがと、今も毎日数時間続くリハビリを思うと、学校に戻るのは遠い将来になる気がしていた」と述べた。

けがはまだ治療中で、通学も少しずつ、段階的に再開することになる。それでも再開は「信じられないほど素晴らしい節目」だと、両親は感慨を述べている。

クーパー君を待ち受けているのは、事件前からがらりと変わった学校生活だ。休み時間に友達と校庭を走り回れないこと、遊具で遊んだりボールをけったりできないことを、とても悲しんでいるという。

けがはまだ治療中で、通学も少しずつ、段階的に再開することになる/Courtesy Jason and Keely Roberts
けがはまだ治療中で、通学も少しずつ、段階的に再開することになる/Courtesy Jason and Keely Roberts

学校にいられるのは1日のうち一部だけで、しかも毎日ではない。自分にはできないことを見せつけられるばかり。それでも、本人の気力や精神、「クーパー君らしさ」は変わらず残っていることが分かるという。

家族はクーパー君が駐車場から車いすで学校へ入っていくのを見送りながら泣き、駐車場から出る時もまた涙を流した。

事件であまりに多くを奪われ、人生を変えられてしまったが、クーパー君は学校へ戻る日を指折り数えて楽しみに待っていた。幼いなりに大変な学校生活になることを覚悟しながらも、大好きな友達や先生にまた会えるからと、進んで立ち向かう。

家族は声明で、銃撃犯の「忌まわしい凶行」もクーパー君の思いやりや、前向きの姿勢を奪うことはなかったと強調した。

「米国の銃問題」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]