高潮３．６メートルの地域も、１８０万戸超が停電 ハリケーン襲来の米フロリダ州
２８日に米フロリダ州南西海岸に接近するハリケーン「イアン」の衛星画像/NOAA/AP
（ＣＮＮ） 米南部フロリダ州のデサンティス知事は２８日の記者会見で、同州南西部に上陸したハリケーン「イアン」による高潮が一部地域で最大１２フィート（約３．６メートル）に達したことを明らかにした。
デサンティス氏は「高潮はピークを迎えた可能性が高く、今後数時間で低くなるだろうと州の気象専門家は見ている」と述べた。
ハリケーンが去るまでフロリダ州中部は暴風に見舞われる可能性がある。デサンティス氏は１９３５年のハリケーンなど同州を襲った最強級の３つのハリケーンの名を挙げ、イアンが「上陸時点でこれらに次ぐ強さだと思う」と述べた。
フロリダ半島西部フォートマイヤーズでは、ハリケーン上陸から５時間が経過しても水位が非常に高いままだ。ハリケーンの後ろ側で吹く強風が波を海岸に押し寄せ、陸地が冠水する状況が続いている。
米海洋大気局（ＮＯＡＡ）によると、同地の水位はハリケーン上陸後２．４メートル上昇したが、過去２時間で２０センチしか下がっていない。
停電データ収集サイト「ＰｏｗｅｒＯｕｔａｇｅ.ｕｓ」によると、２８日夜時点でフロリダ州では１８０万戸以上が停電となった。同サイトの追跡する電気利用者のうち、５割超が停電している郡が９つあり、デソト郡では９９％、シャーロット郡では９８％、リー郡では９７％が停電となっている。
