F35戦闘機に中国製の材料、米国防総省が納入停止

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ステルス戦闘機「F35」=1月19日/Seaman Leon Vonguyen/US Navy

ステルス戦闘機「F35」=1月19日/Seaman Leon Vonguyen/US Navy

(CNN) 米国防総省は、ロッキード・マーチン製のステルス戦闘機「F35」の部品に中国で製造された合金が使われていることが分かったとして、連邦防衛調達規定違反を理由に同機の納入を一時的に停止した。

国防総省によると、問題の合金は動力関係の部品に組み込まれている磁石に使われていた。安全保障上の問題はないとしている。

国防総省報道官は、「この磁石が情報を転送したり、同機の完全性を損なったりすることはないと確認した。この問題に関連した性能、品質、安全、安全保障上のリスクは存在せず、就航中のF35の飛行運用は通常通りに継続する」と説明した。

ロッキード・マーチンは既に、今後の納入機に使用する代替素材を見つけているという。

規定順守違反はロッキード側から自主的に報告され、経緯については現在調査が行われている。国防総省は納入が遅れる機体数や、中国製の合金が使われた機体数は明らかにしていない。同社は2022年にF35戦闘機153機の納入を予定しており、これまでに88機が納入された。

ロッキードは問題の磁石について、プログラムの機密情報を参照することも、アクセスすることもできないと強調。F35は引き続き安全に飛行できると述べ、できるだけ早期に問題を解決して納入を再開すると説明した。問題の合金は、ハネウェルがロッキード・マーチン向けに製造したシステムに使われていた。

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