米判事、特任弁護士の選任を承認 トランプ氏が要請

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押収物の検証を巡りトランプ氏が要請していた特任弁護士の選任が認められた/Brandon Bell/Getty Images

押収物の検証を巡りトランプ氏が要請していた特任弁護士の選任が認められた/Brandon Bell/Getty Images

(CNN) トランプ前米大統領が自身の邸宅「マール・ア・ラーゴ」の家宅捜索をめぐり、押収された証拠物の検証にあたる「特別補佐官(スペシャル・マスター)」と呼ばれる特任弁護士を選任するよう連邦地裁に求めたことを受け、地裁のアイリーン・キャノン判事は5日、この要請に応じる判断を下した。

スペシャル・マスターは、証拠物の中にトランプ氏側が開示を拒否できる資料がないかどうか、第三者の立場から検討する役割を果たす。

キャノン氏はトランプ氏と司法省の双方に対し、9日までにスペシャル・マスターの候補者を挙げたリストを提出するよう指示した。

また司法省には、スペシャル・マスターによる検証が完了するまで証拠物を調べる作業を中止するよう命じた。

キャノン氏は2020年にトランプ氏が判事に任命した人物。トランプ氏は先週末、北東部ペンシルベニア州での集会で、司法省や連邦捜査局(FBI)による「とんでもない法の乱用」を非難していた。

トランプ氏は家宅捜索で憲法上の権利が侵害されたと主張してきたが、キャノン氏は現時点で重大な権利侵害を裏付ける事実は見つかっていないとの立場を示した。

一方でスペシャル・マスターを任命する理由のひとつとして、この件をめぐる偏向やメディアのリークが取りざたされるなか、秩序ある手続きが完全に守られることを保証する必要があると説明した。

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