トランプ氏とその同調者は「過激主義を象徴、国家の基盤脅かす」　バイデン氏が警告

（ＣＮＮ） 米国のバイデン大統領は１日、異例となるゴールデンタイムの演説をフィラデルフィアで行った。その中でトランプ前大統領と同氏に近い政界の同調者らについて、脅迫によって国を後退させようとしていると警鐘を鳴らした。

バイデン氏は「この場に今夜立っている間にも、平等と民主主義は攻撃にさらされている」と指摘。国民に対し「我々が直面する脅威について、そしてそれらに対抗するべく我々自身が手にしている力について」、可能な限り率直に語ると述べた。

「我々は互いに、また自分たち自身に対して正直になる必要がある。我が国では現在、正常でないことが起こり過ぎている」「ドナルド・トランプとＭＡＧＡ（トランプ氏の掲げるスローガン、＜米国を再び偉大に＞の頭文字）に同調する共和党議員が象徴するのは過激主義であり、それは我が共和国の基盤そのものを脅かす」

バイデン氏は２０２２年の共和党について、トランプ氏とその信奉者によって「支配され、突き動かされ、恫喝（どうかつ）もされている」政党との見方を示した。

会場となったホールには議員や高官、民主党支持者ら３００人ほどが招かれ、バイデン氏が防弾ガラスの向こう側で演説するのを見守った。同氏は１９年、今回の会場からそう遠くない場所で大統領選への出馬表明を行っていた。