米ミシガン州で犬が大量死、犬パルボウイルスと判明

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米ミシガン州で犬パルボウイルスに感染した犬が大量死した/google

米ミシガン州で犬パルボウイルスに感染した犬が大量死した/google

(CNN) 米ミシガン州で先月、何十頭もの犬が相次いで命を落とした疾患について、州当局は24日、犬パルボウイルス感染症だったことを突き止めたと発表した。

同州では先月、北部のオトセゴ郡だけで20頭以上の犬がこの疾患のために死んだ。動物保護施設が19日にフェイスブックに掲載した情報によると、大抵の場合、嘔吐(おうと)や血の混じった下痢、元気がない、食欲不振といった症状が出てから数日以内に命を落としていた。

クレア郡でも同じような症状で30頭以上が死んだほか、州の北部と中部でも同様の報告が相次いでいた。

ミシガン州農務局は声明の中で、「犬パルボウイルスは感染力が強く重い犬の疾患だが、州の獣医師はこのウイルスに関して豊富な経験がある」と強調。ワクチンを接種していない犬は特にリスクが大きいと述べ、効果的なワクチンが存在すると言い添えた。

専門家は当初、獣医師による検査で陰性と判定されたことから原因を特定できなかった。しかしミシガン州立大学の専門機関で検査した結果、犬パルボウイルスに陽性反応が出た。

オトセゴ郡で死んだ犬は、ほとんどが2歳以下か高齢の犬だった。「ワクチンを正しく接種した犬は死んでいない」と保護施設は強調している。

獣医師学会によると、犬パルボウイルスは犬同士の接触や排泄(はいせつ)物、環境を通じて犬から犬に感染する。人やほかの動物には感染しない。

犬パルボウイルスは、適切な治療をすれば生存率90%を達成することも可能だが、助からない場合は発症から48~72時間で死に至るという。

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