牧師が説教中に強盗被害、1億円超の宝石類奪われる 米NY市

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NYの牧師、説教中に強盗被害

ニューヨーク(CNN) 派手な高級ブランド品や大ぶりのジュエリーをまとった装いで有名な米ニューヨーク市の教会の牧師が、教会で説教中に強盗に遭い、自分と妻が身に着けていた100万ドル(約1億3600万円)相当以上のジュエリーを奪われたと訴えている。

警察によると、銃を持った3人組が24日、ニューヨーク市ブルックリンの教会に侵入し、ラマー・ミラー・ホワイトヘッド牧師と妻が身に着けていたジュエリーをはぎ取ったという通報があった。捜査は今も継続中としている。

教会内のカメラは、通報があった事件の一部をとらえていた。CNN提携局WCBSが入手したライブ中継映像には、少なくとも1人が牧師に銃口を向け、説教を中断させる様子が映っていた。

映像の中でホワイトヘッド牧師は「わかった、わかった」と言いながら両手を挙げ、床に伏せている。

この映像はその後削除されたが、ホワイトヘッド牧師はWCBSの取材に対し、相手の狙いが自分にあることは分かっており、教区民を傷つけたくなかったなどと説明。「あの場には女性や子どももいた。私が伏せると、1人が妻の所へ行って妻のジュエリーを全て奪い、私の生後8カ月の子どもの前で銃を振りかざした」と訴えた。

さらに、「私の司教指輪と結婚指輪が取られ、司教ネックレスが取られた。私は聖衣の下にもネックレスを着けていて、彼は私の首をたたいてほかに何かないかチェックし始めた。つまり、相手は私がほかにもジュエリーを着けていることを知っていた」とホワイトヘッド牧師は話している。

ドア付近にも銃を持った男が数人いたとホワイトヘッド牧師は証言する。警察によれば、この礼拝には20~25人が参列していた。

ニューヨーク市警は、容疑者は100万ドル相当以上の宝飾品を奪って現場から徒歩で逃走したとの通報を受けているとした。白いメルセデス・ベンツ車に乗り込んで東方向へ向かったとの情報もあるとしている。

自身が公表している経歴によると、ホワイトヘッド牧師はニューヨーク州公認の牧師で、結婚・葬儀司祭の資格をもち、2013年にブルックリンに教会を設立した。

ホワイトヘッド牧師は容疑者に対して警察に出頭するよう呼びかけ、「私はあなた方を許し、あなた方のために祈る。神が今のような心持ちからあなた方を救うことを願う」と話している。

今年6月には、ニューヨーク市の地下鉄で男性が射殺された事件に関連して、容疑者の投降を促す説得にかかわったと語って注目を浴びていた。

ホワイトヘッド牧師のインスタグラムには、ぜいたくぶりを見せつけるように、ルイ・ヴィトンのスーツや大ぶりのジュエリー、高級車などの写真が掲載されている。

しかし24日夜の動画では、自身を「派手」と形容したメディアの報道に反論し、「私が派手だということではない。自分が買いたいものを買うということだ。自分の買いたいものを買うのは私の特権だ。そのために一生懸命働けば、自分の買いたいものを購入できる」と強調した。

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