米海軍が南シナ海で「航行の自由作戦」、中国の主張に異議 今週2度目

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
米海軍艦「ベンフォールド」が南シナ海で「航行の自由作戦」を実施した/MC2 Arthur Rosen/U.S. Navy

米海軍艦「ベンフォールド」が南シナ海で「航行の自由作戦」を実施した/MC2 Arthur Rosen/U.S. Navy

韓国・ソウル(CNN) 米海軍は16日、南シナ海で「航行の自由作戦」を実施し、中国の領有権主張に異議を唱えた。海軍第7艦隊が声明で明らかにした。南シナ海での「航行の自由作戦」は今週2度目。

第7艦隊によると、誘導ミサイル駆逐艦「ベンフォールド」が南シナ海南東部のスプラトリー(中国名:南沙)諸島付近を航行した。

スプラトリー諸島では中国が人工島に軍事施設を建設している。第7艦隊の声明は今回の作戦について、「中国とベトナム、台湾が無害通航に課している制限」に異議を唱えるものだと説明。「中国とベトナム、台湾は国際法に違反して、軍艦が当該地形の領海を『無害通航』する前に許可もしくは事前通知を要求している」と指摘した。

領海とは国際法で認められた海岸線から12カイリ以内の海域を指す。

スプラトリー諸島を巡っては、フィリピンとマレーシア、ブルネイも一部の領有権を主張しているが、米海軍の声明ではこの3カ国の主張に異議を唱えるとは述べていない。

海軍の声明によると、中国の領有権主張に異議を唱える「航行の自由作戦」は今年4回目。ベンフォールドによるこうした作戦は4日間で2度目となる。

ベンフォールドは13日にも、南シナ海北部のパラセル(中国名:西沙)諸島で同様の作戦を行っていた。パラセル諸島についてはベトナムと台湾も領有権を主張している。

「南シナ海情勢」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]