警察が射殺した黒人男性、60発以上の銃弾浴びる 米オハイオ州

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警官と対峙するデモ参加者=2日、米オハイオ州アクロン/Jeff Lange/USA Today

警官と対峙するデモ参加者=2日、米オハイオ州アクロン/Jeff Lange/USA Today

(CNN) 米オハイオ州アクロン警察は3日、交通取り締まりで停止を命じられて逃走し、警察に射殺された黒人男性ジェイランド・ウォーカーさん(25)について、検視の結果、全身に少なくとも60発の銃弾を浴びていたことが分かったと発表した。

市当局は同日、事件後1週間近くたって初めて警官のボディーカメラの映像を公開した。オハイオ州犯罪捜査局(BCI)は、丸腰だったウォーカーさんが警察に射殺された経緯を調べている。

警察によると、6月27日、交通取り締まりの警官が交通違反などを理由にウォーカーさんの車を止めようとしたところ、ウォーカーさんが車で逃走したことからパトカーで追跡。その後車から降り、徒歩で逃げるウォーカーさんを警官が追った。警察の3日の記者会見によれば、警官は、ウォーカーさんが腰のあたりに手を伸ばし、「振り向いて発砲するようなそぶりを見せた」と認識した。

しかしウォーカーさんは銃を持っていなかった。

警察は、パトカーに追われていた際に、ウォーカーさんの車から発砲があったと説明している。

警察は、ボディーカメラの映像に記録された音声の中で、ウォーカーさんが車で逃走した約40秒後に、「銃声と一致する音が、警官の装着していたボディーカメラ上で聞こえる」と説明。この物音がしたときに、車の運転席側で「閃光(せんこう)」が見えたと述べている。

「これで交通停止の性質が一変した。普段の交通取り締まりから、公共の安全問題になった」。アクロン警察のスティーブン・マイレット署長は記者会見でそう語った。

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