トランプ氏が司法省にかけた圧力、元同省幹部が証言 米議会襲撃の公聴会ポイント

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トランプ氏が司法省にかけた圧力、元同省幹部が証言

(CNN) 昨年1月6日の米連邦議会議事堂襲撃事件を調査する下院特別委員会の公聴会5日目が23日に開かれ、トランプ前大統領が2020年大統領選の結果を覆して権力の座にとどまろうと、任期終了間際に司法省を武器として利用しようとしていたとの証言が集まった。

公聴会直前にはトランプ氏のスキームにかかわった司法省の重要人物、ジェフリー・クラーク氏の自宅に強制捜査が入った。同氏は不正行為を否定している。

公聴会ではトランプ氏が任命した3人の当局者が証言し、これまで参加した共和党員の証人の列に加わった。証言したのはローゼン元司法長官代行、ドノヒュー元副司法長官代行、司法省法務顧問室を率いていたスティーブン・エンゲル氏。

以下、公聴会のポイントをまとめた。

恩赦を求めた共和党議員

公聴会では、共和党の連邦議会議員が選挙結果を覆すトランプ氏の取り組みを支援するために果たした役割や、そうした議員の多くが1月6日の後に恩赦を求めていた様子が明らかになった。

特にスコット・ペリー下院議員(ペンシルベニア州選出)が、司法省のジェフリー・クラーク氏とホワイトハウスをつないだ人物としてクローズアップされた。

トランプ大統領の元首席補佐官マーク・メドウズ氏の側近を務めたカシディー・ハチンソン氏は録画された証言の中で、ペリー氏について「彼はジェフ・クラーク氏に司法省を率いてほしいと願っていた」と語った。

委員会はペリー氏やモー・ブルックス下院議員(アラバマ州選出)、マット・ゲーツ下院議員(フロリダ州選出)などが恩赦を求めていた様子についても、新たな情報を提示した。

委員会によれば、ブルックス氏は21年1月にホワイトハウスに送った電子メールで、「大統領からこの手紙を送るように頼まれた。マット・ゲーツ氏からの要請もあった」「大統領が以下のグループの人々に全般的な(全目的の)恩赦を与えることを勧める」と記述。メールにはアリゾナ州とペンシルベニア州の選挙人団の投票提出を拒否した議員全員の名前が記載されていたという。

23日の公聴会は共和党のアダム・キンジンガー委員(イリノイ州選出)が主導した。同氏は特別委員会での役職が原因で自党の会議で仲間はずれの憂き目にあっている。

キンジンガー氏は公聴会で恩赦の論点に進む前に、「私の仲間も議会で宣誓をしたが、その一部は宣誓を守らず、大きなうそを広める道を選んだ」と語った。キンジンガー氏はこの任期限りで下院議員を辞める予定。

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