NY地下鉄乱射事件で負傷の女性、銃の製造元を提訴

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米ニューヨーク市の地下鉄乱射事件で負傷した女性が、銃の製造元を提訴した/John Minchillo/AP

米ニューヨーク市の地下鉄乱射事件で負傷した女性が、銃の製造元を提訴した/John Minchillo/AP

(CNN) 米ニューヨーク市ブルックリン区の地下鉄で4月に起きた銃乱射事件の被害者が31日、犯行に使われた銃の製造元を提訴した。

事件の容疑者は地下鉄の車内で発砲し、乗客ら10人が撃たれて負傷した。原告のアイリーン・ストゥアさん(49)はその一人。脊椎(せきつい)骨折と肛門損傷で心身に恒久的な損害をこうむったと主張している。

ストゥアさんはオーストリアの銃器メーカー、グロックとその親会社を相手取り、ブルックリンの連邦地裁に訴えを起こした。

訴状では、グロックが自社の銃を宣伝する際、容量の大きさや隠しやすさを強調していると指摘。相次ぐ銃乱射事件が大きな問題になっていることを知りながら、製品が犯罪者の手に渡る可能性を承知のうえで販売を続け、ニューヨーク州の公衆衛生と安全を脅かしていると主張する。

ストゥアさんは同社に対し、これまでの「違法な」マーケティングや販売の影響を打ち消すための対策並びに損害賠償を求めている。

ニューヨークでは昨年、銃暴力の被害者が銃の製造、販売業者を訴えることを可能にする州法が成立した。業界側はこれを違憲として訴えたが、連邦地裁が先週、州法を支持する判断を下していた。

ストゥアさんの担当弁護士は、銃を製造、販売する業者には政府と協力して、銃暴力や大量殺人のまん延防止を図る「道義上の責任」があると述べた。

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