ウクライナの戦闘、年内いっぱいは続行か 米国務長官

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ウクライナでの戦闘について米国務長官が今年末まで続く可能性があるとの見解を示した/Chris McGrath/Getty Images

ウクライナでの戦闘について米国務長官が今年末まで続く可能性があるとの見解を示した/Chris McGrath/Getty Images

(CNN) 米国のブリンケン国務長官が、ウクライナでの戦闘は今年末までには続く可能性があるとの米国の判断を欧州の同盟国に伝えていたことが16日までにわかった。

欧州の政府当局者2人がCNNに明らかにした。米欧の政府当局者は、ウクライナ戦争は短期的には終結しないとの見方に一層傾斜しているともした。

CNNの取材に応じた政府当局者の多数は、ウクライナでの戦闘がどれほど長くこじれるのかを見極めるのは困難と指摘。ロシアのプーチン大統領が侵攻による最終的な目的を変えた兆候もないとした。

また、プーチン氏が軍事的な敗北を喫しなければ、外交交渉の模索に転じる可能性も少ないとした。

ウクライナ侵攻に伴う混乱が長期化するとの見立ては、侵攻が始まった初期段階の際にロシアはウクライナの首都キーウ(キエフ)を迅速に攻略するだろうとの予想を覆すものともなっている。それだけ実戦でロシアが遭遇した見込み違いを裏づけてもいる。

米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は14日、戦闘は「数カ月間あるいはそれ以上長く続く」と明言。欧州の政府当局者の2人は、ウクライナ東部での戦闘は4~6カ月間はくすぶり、その後は膠着(こうちゃく)状態に陥るとも予測した。

これら政府当局者たちは、各国の世論がウクライナへの支持を堅持することに疲労感を覚え始める事態も想定。行動を起こさないことは結果的により高い代価を支払う事態になることへの注意を喚起する必要性にも触れた。

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