米オクラホマ州下院、人工妊娠中絶を「重罪」とする法案を可決

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妊娠中絶の権利を求めて抗議デモを行う人々=5日、米オクラホマ州/Sean Murphy/AP

妊娠中絶の権利を求めて抗議デモを行う人々=5日、米オクラホマ州/Sean Murphy/AP

(CNN) 米オクラホマ州下院は5日、人工妊娠中絶を違法とし、医学的緊急事態の場合のみ例外とする法案を可決した。

この法案は、妊娠中絶の実施または試みを、最高10万ドル(約1200万円)の罰金または最大禁錮10年、あるいはその両方で罰せられる重罪とするものだ。

州上院を昨年通過した同法案は、共和党が多数を占める下院を賛成70反対14で通過した。議場では議論も質問もなかった。スティット知事は以前、中絶を制限する法案が提出されれば署名すると約束していた。

この法案では、レイプや近親相姦(そうかん)による妊娠は対象外とならない。また、女性は「まだ生まれていない子ども」の死に対して刑事責任を問われず、有罪にもならない。避妊薬の使用、販売、処方、投与は禁止されない。

オクラホマ州議会は法案で全米中絶反対団体の「スチューデンツ・フォー・ライフ」と緊密に連携を取った。

下院での法案提出者である共和党のオルセン議員はCNNに対し、「レイプや近親相姦は恐ろしい犯罪」であるものの「恐ろしい状況」で妊娠した赤ん坊は「それでも生きる権利がある」と信じていると語った。

法案の採決は、今議会で検討された中絶を制限する法案に反対する中絶権の擁護者らが議事堂前で抗議する中で行われた。

抗議活動に参加した中絶制限反対団体の暫定会長のエミリー・ウェールズ氏はCNNに、法案は今議会で可決された中絶に関する法案の中で中絶権利を最も抑制するものだと語った。

ウェールズ氏は知事が法案に署名して成立すると予想しており、訴訟も見込まれると述べた。

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