ロヒンギャに対するミャンマー軍の残虐行為、「ジェノサイド」と認定 米

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バングラデシュとの国境付近にあるロヒンギャの難民キャンプ=2018年6月、ミャンマー・ラカイン州/Min Kyi Thein/AP

バングラデシュとの国境付近にあるロヒンギャの難民キャンプ=2018年6月、ミャンマー・ラカイン州/Min Kyi Thein/AP

(CNN) 米国のバイデン政権は正式に、ミャンマー軍が同国の少数派イスラム教徒ロヒンギャに対してジェノサイド(集団殺害)および人道に対する罪を犯したと認定した。米当局者が20日、CNNに明らかにした。

米政権の認定については、アントニー・ブリンケン国務長官が21日、首都ワシントンのホロコースト記念博物館で正式発表する。人権団体は何年も前から認定を求めていた。

米政府はこれまで、集団殺害やレイプといった2017年のロヒンギャに対する残虐行為をジェノサイドと断定することは避けてきた。この暴力によって100万人近くが避難を強いられ、国連はミャンマー軍上層部をジェノサイドの罪に問うべきだと勧告していた。

米上院外交委員会のジェフ・マークリー委員(民主党)は20日に発表した声明でバイデン政権による認定を評価、「このような残虐行為は、世界のどこで起きようと、決して見過ごされたまま葬られることがあってはならない」と強調した。

米国務省は18年に発表した報告書の中で、ミャンマー北部ラカイン州で起きたロヒンギャに対する暴力は「過酷、大規模、広範に及び、住民を恐怖に陥れ、ロヒンギャ住民を追い出すことを目的としていたように見える」としていた。

国務省はロヒンギャに対する人権侵害にかかわったとして、ミャンマー軍のミンアウンフライン最高司令官を含む軍の高官多数に制裁を科している。

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