アジア人女性に殴る蹴るの暴行、男を憎悪犯罪で起訴 米NY郊外

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襲撃時の様子を捉えた監視カメラの映像/Yonkers Police Department

襲撃時の様子を捉えた監視カメラの映像/Yonkers Police Department

(CNN) 米ニューヨーク市郊外のヨンカーズ市内で帰宅中のアジア人女性が突然、男に100回以上殴られて踏みつけられる暴行を受け、病院へ搬送された。容疑者はその場で逮捕された。

地元警察が14日に発表したところによると、被害者は67歳の女性。11日午後6時ごろ、自宅アパートの前でタンメル・エスコ容疑者(42)とすれ違い、差別的な言葉を投げ付けられた。

女性が無視してアパートの建物に入り、ロビーへの入り口を通過しようとしたところで、容疑者が背後から迫り、頭を殴った。

警察が公開した防犯カメラの映像によると、容疑者は床に倒れた女性の頭や顔を125回以上殴り、足で7回踏みつけてつばを吐きかけた。

女性は複数の打撲傷や裂傷に加えて顔の骨を折り、脳に出血がみられたが、容体は安定しているという。

通報を受けて駆け付けた警官がアパートの前で容疑者を発見し、逮捕した。

エスコ容疑者は憎悪犯罪としての殺人未遂と暴行の罪で起訴された。

米国では新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が始まってから、多くのアジア系市民らが暴言や暴力の被害を受けている。アジア・太平洋諸島系米国人(AAPI)に対する差別の実態を調査するNPO「ストップ・AAPI・ヘイト」によると、2020年3月19日から昨年末までに報告された被害は1万905件に上った。

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