アジア系女性、部屋まで尾行し侵入の男に刺殺される NY市

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アジア系女性の部屋に侵入し刺殺、男を訴追 米NY

(CNN) 米ニューヨーク市の司法当局は19日までに、アジア系米国人の女性(35)を居住するアパート6階の部屋までつけ回して強引に中へ入り込み、刃物で40回以上刺して殺害したとして25歳の男を逮捕、訴追したと発表した。

被害者の人種などが絡んだ犯行なのかは不明。ニューヨーク市警のヘイトクライム(憎悪犯罪)捜査班が捜査に加わっているのかも明らかでない。ただ、今回の凶悪な事件は、全米各地で近年起きているアジア系住民への暴力事件の増加への懸念をさらにかき立てるものとなっている。

現場は同市マンハッタン地区のチャイナタウンにあるエレベーターのないアパート。被害者の遺体は上半身が裸の状態で浴室内で見つかっていた。

同地区管轄の司法当局の訴状によると、監視映像の分析で容疑者は現地時間の13日午前4時20分ごろ、被害者がアパートに入った時、ドアが閉まらない前に後を追って中に侵入したことが判明。

階段上で一定の間隔を取りながらも女性をしつように追い、被害者が部屋のドアを開けた際に走り込みながら内部にむりやり入り込んだという。この後、アパート内の居住者は助けを求める女性の叫び声を聞き取っており、警察も女性からの緊急通報に応じていた。

警官は現場に駆けつけたが、即座に入室など出来なかったという。その理由は不明だが、容疑者は女性の声をまねて警察の助力は不要と言い張る場面もあったとした。現場から非常階段を通じて逃走を図ったものの頭上の屋根に警官がいることを見つけ、室内に引き返してもいたという。この際、容疑者が手に凶器と見られる黄色の物体を握っていることも確認されていた。

警官は容疑者がベッド下に隠れているのを発見していた。胴体や手に切り傷を負い、刃物は寝室内の引き出し内で見つかったという。

裁判所文書によると、容疑者は第1級殺人や性的暴行が目的の不法侵入などの罪で訴追された。司法当局によると、容疑者は過去に地下鉄内で他人を殴打するなどの罪に問われた経歴があるが、監視付きの釈放処分を受けていた。

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