脱獄の受刑者、逃走で奪った車が「ガス欠」で逮捕 米

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脱獄するも逃走に使った車が「ガス欠」となり逮捕されたマイケル・ウィルソン受刑者/Harrison County Sheriff's Office/AP

脱獄するも逃走に使った車が「ガス欠」となり逮捕されたマイケル・ウィルソン受刑者/Harrison County Sheriff's Office/AP

(CNN) 米ミシシッピ州の矯正施設管理当局は17日までに、同州ランキン郡の刑務所を脱獄した受刑者が強奪したとみられる車のガソリンが切れて逃げ続けられず、逮捕されたと発表した。

男は殺人罪で収監されていたが、誤って重警備でない獄舎に収容されたため徒歩での脱走に成功。高さ約3.6メートルの鋭利な鉄線をよじ登って逃げたが、切り傷などを負って途中で出会った他人に救急車の派遣を求めていた。

自らを米連邦捜査局(FBI)要員と偽って、オートバイが壊れてけがをしたとだまし、病院へ運ばれていた。病院をいったん出た後、自動車部品店に立ち寄ったが、出血がひどかったため従業員が警察に通報。

駆けつけた警官に偽名を使って、車の事故を起こしたと説明し、再度救急車でミシシッピ大学病院へ搬送され、手当てを受けていた。この後に同病院を離れ、同州ジャクソン郡で女性を襲って車の強奪を図った後、やっと逮捕されていた。

矯正施設管理当局の幹部によると、脱獄は12日早朝で、同州ハリソン郡の保安官事務所に捕まったのは15日だった。

長時間に及んだ逃走劇を許したのは容認されるものではなく、刑務所側などの不手際が原因と説明。処罰内容が決まるまで10人以上を休職処分とした。

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