バイデン氏、ウクライナへの米軍派遣「テーブルにない」 ロシア侵攻なら経済制裁

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バイデン米大統領(右)とロシアのプーチン大統領(左)=6月16日、スイス・ジュネーブ/SAUL LOEB/AFP/POOL/Getty Images

バイデン米大統領(右)とロシアのプーチン大統領(左)=6月16日、スイス・ジュネーブ/SAUL LOEB/AFP/POOL/Getty Images

(CNN) バイデン米大統領は8日、ロシアの侵攻からウクライナを守る目的での米軍派遣について、「テーブルにない」として否定的な考えを示した。バイデン氏は前日、ロシアのプーチン大統領との電話会談で、侵攻には結果が伴うとの認識を示していた。

バイデン氏が2時間に及んだ米ロ首脳会談について触れるのは初めて。複数の当局者によると、会談は時に緊張を帯び、7万人規模のロシア軍がウクライナを3方面から包囲する状況について両者が応酬する場面もあったという。

当局者はさらに、バイデン氏はプーチン氏が侵攻を決めたのかどうか明確に把握できないまま会談を終えたとも明らかにした。ただ、両者は翌日、紛争回避の試みとして近く新たな外交チャンネルを開く可能性に言及した。

米ロ首脳会談は2時間に及んだ/MIKHAIL METZEL/AFP/SPUTNIK/Getty Images
米ロ首脳会談は2時間に及んだ/MIKHAIL METZEL/AFP/SPUTNIK/Getty Images

バイデン氏はホワイトハウスを離れる際に報道陣の取材に応じ、ウクライナ国境に集結するロシア軍が攻撃に踏み切った場合、「彼が見たことがないような」制裁を科すとプーチン氏に警告したことを明らかにした。

ただ、ウクライナ防衛のための米軍派遣については、「テーブルにない」として否定。米国は北大西洋条約機構(NATO)加盟国に対して条約第5条に基づく道徳的・法的な義務を負うが、この義務はウクライナには適用されないとの見方を示した。

その代わり、侵攻に伴う経済的な結果は甚大なものになるとプーチン氏に明確に告げたという。「実際にウクライナに侵攻すれば厳しい結果になる」「プーチン氏も史上誰も目にしたことがないような経済的結果が伴う」とはっきり伝えたとしている。

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