新変異株も出現、専門家から改めてワクチン接種促す声 米

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米首都ワシントンの公園内でワクチン接種を受ける男性/Jim Watson/AFP/Getty Images

米首都ワシントンの公園内でワクチン接種を受ける男性/Jim Watson/AFP/Getty Images

(CNN) 新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が見つかり、「デルタ株」も猛威を振るうなかで、医療の専門家は資格のあるすべての米国人に対するワクチン接種の要請を強化している。

オミクロン株が南アフリカで初めて検出されてから2週間と経過していないが、南アフリカではすでにオミクロン株が支配的な変異株となっている。オミクロン株は少なくとも20国・地域で見つかっている。

オミクロン株がデルタ株よりも感染力が強いかどうか判断するには時期尚早だ。デルタ株は米国では依然として支配的な変異株となっている。

米国では気温が下がって人々がより多くの時間を屋内で過ごすようになり、デルタ株によって一部の州では新型コロナウイルスによる入院が増えている。

オミクロン株についてはわからないこともあるものの、医師からはオミクロン株やデルタ株をはじめ、今後も出現するであろう変異株に対して追加接種(ブースター)が最良の対抗策だとの見方が出ている。

モデルナをはじめ、ファイザーとビオンテック、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)といった製薬会社はオミクロン株に対する有効性を調べており、結果がわかるには2週間程度が必要となるかもしれない。

しかし、ファウチ大統領首席医療顧問(国立アレルギー感染症研究所長)は、可能な限り早急にワクチン接種や追加接種を行う十分な理由があると指摘。これまでの経験から、デルタ株などワクチンが特定の標的としていなかった変異株に対しても抗体が十分に高ければ予防効果は及ぶと語った。

オミクロン株は20国・地域で見つかっており、11月30日にはブラジルでも検出された。中南米でオミクロン株が見つかったのはブラジルが初めてだった。カナダでは6件の感染が報告されている。

米国ではまだオミクロン株は見つかっていない。しかし、米国立衛生研究所(NIH)のコリンズ所長は、オミクロン株の米国への進入はほとんど避けられないとの見方を示す。

米疾病対策センター(CDC)によれば、米国人のうち約40.7%がワクチン接種を完了していない。ワクチン接種を完了した人の数は1億9680万人で、追加接種を行った人の割合は20.5%にとどまっている。

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