母は殺され娘は行方不明に、家族は今日も探し続ける 米

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家族がアリアナ・フィッツちゃんを最後に見たのは2歳半のときだった/Family photo via SFPD

家族がアリアナ・フィッツちゃんを最後に見たのは2歳半のときだった/Family photo via SFPD

(CNN) アリアナ・フィッツちゃんの姿を家族が最後に見たのは、彼女がわずか2歳半の時だった。

アリアナちゃんの母親、ニッキーさんは殺害され、遺体は米サンフランシスコのマクラーレン・パーク内にある浅く掘られた墓穴から発見された。その後、アリアナちゃんの捜索活動が始まったが、見つかる兆しは全くなかった。

アリアナちゃんのおばであるテス・フィッツさんはそれ以来、二重の悲劇の謎に直面している。

フィッツさんは「アリアナはまだ生きていると信じている。居場所を突き止め、探し出すことが、私にとって何よりも意味のあること」とCNNに語ると涙を流した。「私はその日が来るのを毎日待ち続ける。その日は来ると確信している」

だが、最近起きたギャビー・プティートさんが行方不明となった事件や、ナタリー・ホロウェイさんの失踪事件、未解決のジョンベネ・ラムジーちゃん殺人事件などとは異なり、アリアナちゃんの失踪に関しては、事件のあらゆる経過を熱心に追いかける人たちもいなければ、継続的な報道もない。

アリアナちゃんの知名度がなぜ低いのか、という質問に対し、フィッツさんはしばし沈黙した後、「彼女の名前が知られていないことには、少し驚いている」と心中を打ち明けた。

アリアナちゃんが8歳になったイメージ図/National Center for Missing and Exploited Children
アリアナちゃんが8歳になったイメージ図/National Center for Missing and Exploited Children

フィッツさんは、この事件があまり知られていないのは人種ゆえのものなのかとは深く考えないようにしている。ニッキーさんやアリアナちゃんが黒人ではなく白人で、低収入労働者ではなく裕福だったら、この失踪事件がもっと注目されていたのではないかといったように。

人種問題は、行方不明の親族を探す数多くの有色人種の家族が直面している問題だ。意識的にせよ無意識的にせよ、人種や偏見は、家族らが解決策を模索する際の妨げになっているのだろうか。

アリゾナ州の砂漠で息子のダニエルさんを探している陸軍退役軍人のデビッド・ロビンソンさんは、人種が関係しているとは思いたくないものの、そうではないかという思いを拭いきれない。

ロビンソンさんは「こんなことは考えたくもないが、私の場合、人々は私や母親を違った目で見ている。子どもへの愛情が足りないとか、子どもが大切ではないとかそんな風に」と述べた。

カルメン・ボルデン・デイさんは、息子ジェラーニさんの失踪・死亡事件がプティートさんの事件のように注目されていれば、もっと多くの答えが出ていただろうと思っている。ネイティブアメリカン(先住民)やその他の有色人種の人々も、当局の動きが時に遅い場合があると考えている。

「何者かがあの子を欲しくなった」

フィッツさんによると、アリアナちゃんは「元気いっぱいで、好奇心旺盛な子だった」という。

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