米議事堂襲撃事件の被告、逃亡先のベラルーシで亡命を検討

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米議事堂襲撃事件で告訴された被告が、逃亡先のベラルーシで亡命希望を検討している/Samuel Corum/Getty Images

米議事堂襲撃事件で告訴された被告が、逃亡先のベラルーシで亡命希望を検討している/Samuel Corum/Getty Images

ワシントン(CNN) 今年1月6日に発生した米連邦議会議事堂襲撃事件で、警官を襲った疑いで連邦捜査局(FBI)に指名手配されているカリフォルニア州の男が、東欧ベラルーシでの亡命申請を検討していることが9日までに分かった。「政治的迫害」の標的にされたためだとしている。同国の国営テレビが明らかにした。

エバン・ニューマン被告は今年、議事堂襲撃事件に絡む疑いから6件の犯罪で起訴された。起訴状によればこの中には、複数の警察官への襲撃も含まれる。同被告は最近行ったベラルーシのテレビ局、ベラルーシ1とのインタビューで、自身がFBIの捜索対象となったのを受け、「身を隠し、米国中を転々と移動するようになった」と語った。

ベラルーシ1によると、ニューマン被告はその後渡欧し、数カ国を移動した後の3月半ば、ウクライナに入った。ウクライナ当局が足取りを探り始めたため、8月に徒歩でのベラルーシ入りを試みたと、ニューマン被告は説明する。ベラルーシ1によれば同被告は同国の国境警備隊に拘束された。

ニューマン被告は自身が「政治的迫害」の対象だと主張している。

近年人権侵害の批判にさらされているベラルーシのルカシェンコ大統領は、今年に入ってからのインタビューで米議事堂襲撃事件に言及した。政敵の弾圧や投獄に関する質問への回答という形で米国の「無法」を非難した同大統領は、暴動自体のほか、昨年の米大統領選の結果についての誤った主張も展開していた。

ニューマン被告はインタビューの中で、いかなる犯罪も犯してはいないはずだと明言し、訴追には「全く中身がない」と強調した。

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