両親が一酸化炭素中毒 通報の9歳児、父の顔認証でiPhoneロック解除 米

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iPhoneで緊急通報の電話をかけたジェイリーン・ブランダオさん(9)/WFXT

iPhoneで緊急通報の電話をかけたジェイリーン・ブランダオさん(9)/WFXT

(CNN) 米マサチューセッツ州ブロックトンで、発電機による一酸化炭素中毒で意識を失った家族を9歳の娘が救う出来事があった。一家は米北東部を襲った猛烈な暴風雨で停電に見舞われ、発電機を借りて使っていた。

お手柄のジェイリーン・ブランダオさん(9)は10月28日、就寝中に父親の叫び声を聞いて駆け寄ったところ、父親と一緒にいた母親が意識を失って倒れていた。

「お父さんの叫び声が聞こえて、お母さんが意識を失うのが見えた」。ブランダオさんはCNN提携局WFXTにそう語った。

父親も一酸化炭素中毒でもうろうとしていたため、ブランダオさんは救急車を呼ぼうと父親のiPhoneを手に取った。

iPhoneにはロックがかかっていたが、ブランダオさんは父親の顔の前にiPhoneをかざし、顔認証を使ってロックを解除した。

母親のマーセリナさんによると、ブランダオさんはそれから7歳の妹に指示して近所の人に助けを求めに行かせたという。

一家が借りた発電機は家の外に出して裏口のドア付近に設置していた。しかし騒音がひどかったためにわずか数分で止め、コンセントを抜いて家の中に保管していたという。

マーセリナさんは頭痛やめまい、吐き気を感じて意識を失ったと話す。意識を取り戻したのは病院へ向かう救急車の中だった。

消防によると、この家からは5人が病院に運ばれて手当てを受けた。駆け付けた救急隊は家の中に発電機を発見。家の中の一酸化炭素濃度は1000ppmに達していた。米消費者製品安全委員会によると、150~200ppmを超えると意識を失って死に至ることがある。

マーセリナさんは、ジェイリーンさんの素早い行動のおかげで家族が救われたと振り返り、「娘がすぐに電話してくれなかったら、どうなっていたか分からない」と話している。

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