米海軍技術者と妻をおとり捜査で逮捕、核機密を外国に売ろうとした疑い

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
核に関する機密情報を他国に売ろうとしたとして、夫婦が米連邦捜査局(FBI)に逮捕された/Jose Luis Magana/AP

核に関する機密情報を他国に売ろうとしたとして、夫婦が米連邦捜査局(FBI)に逮捕された/Jose Luis Magana/AP

(CNN) 米メリーランド州の夫婦が米国の核に関する機密情報を暗号通貨と引き換えに他国に売ろうとしたとして、米連邦捜査局(FBI)に逮捕された。

司法省の発表によると、逮捕されたのは米海軍の原子力技術者で最高機密を扱う立場にあったジョナサン・テーベ容疑者と、妻のダイアナ容疑者。米原子力潜水艦の設計に関する情報を売り渡したとして、9日にウェストバージニア州でFBIと海軍犯罪捜査局に逮捕された。夫婦が情報を売った相手は、外国政府の代理人を装ったFBIの覆面捜査員だった。

テーベ容疑者は、海軍の原子力推進技術や「原子力軍艦の原子炉の運転値や性能特性」を含む軍の設計情報などを入手していたとされる。

FBIによると、テーベ容疑者が外国政府に対して核機密の提供を最初に持ちかけたのは2020年4月。FBIの覆面捜査員が数カ月後、暗号化された電子メールプログラム経由で返信し、同容疑者とやり取りを交わした。覆面捜査員を信頼したテーベ容疑者は、数千ドル相当の暗号通貨と引き換えに、情報を売り渡すことに同意したとされる。

FBIはテーベ容疑者の信頼を得るために、米首都ワシントンで相手国の外交拠点がある建物に目印を置くなどして作戦を遂行。ウェストバージニア州の事前に決めておいた場所に、機密情報の入ったSDカードを置いたテーベ容疑者と妻のダイアナ容疑者を9日に逮捕した。

両容疑者は、米国に危害を加え、外国を優位に立たせる目的で別の人物と連絡を取り、情報を伝達しようとしたとして、機密情報の共有を禁じた原子力エネルギー法違反の罪に問われている。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]