妊婦へのワクチン接種、流産のリスク高まらず 米研究

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(CNN) 新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた妊娠中の女性に流産のリスクは高まらないとする2本の研究論文が8日に発表された。

1本は米疾病対策センター(CDC)の研究者チームが作成したもので、投与を受けた妊婦2000人以上を対象にしたワクチンの安全性に関するモニタリング調査で得たデータに基づく。

これら妊婦の間では総じて、リスクがより強まっていることを示す傾向はなかったと指摘。妊娠20週間を前にした流産は全ての妊娠の11%から22%の間で発生しているとしながら、この比率はワクチン接種済みの妊婦の間で上昇しなかったと説明した。

CDCで新生児障害などを調査する部門の担当者は米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」への書簡で、今回の研究論文で判明した結果は、新型コロナ用のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの安全性についてこれまで蓄積されてきた科学的根拠の追加材料になるものだと主張した。

別の論文は、米ミネアポリスにある医療機関「ヘルスパートナーズ研究所」の研究者たちによるもので、CDCが保持する別のデータを調べ、同様の結論に達したという。

米各地にあり今年6月までに妊婦10万5000人が含まれていた8つの医療制度が収集したデータを分析。流産を被った女性が接種を受けていたとの傾向はありそうもないことを把握したという。

米医師会誌に掲載された論文で、この傾向は米ファイザー社製やモデルナ社製のワクチンの違いに関係なく同一だったともし、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)社製のワクチンについては投与を受けた妊婦がわずかでリスク評価が出来なかったとした。

CDCは妊婦に対し接種を受けるよう促す立場を示している。

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