ワニの背に飛び乗った男性客、手を噛まれた飼育員を援護 米ユタ州

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飼育員、アトラクションでワニに噛まれる 米

(CNN) 米ユタ州の動物園で、子どもの誕生パーティーのアトラクションでワニに餌やりをしていたアニマルトレーナーの女性が手を噛(か)まれ、パーティー参加者の男性客がワニの背中に飛び乗って女性を手助けする出来事があった。

アメリカアリゲーターの「ダースゲイター」(体長約2.6メートル、体重約68キロ)は、ユタ州にある爬虫(はちゅう)類・鳥類動物園「スケールズ・アンド・テイルズ」の人気者。リンジー・ブルさん(31)はこれまで何百回も餌やりをしていたが、14日に飼育舎の扉を開けた時は、やや不機嫌そうな様子だったという。

ブルさんはワニに「戻れ」と声をかけ、台の上に上がろうとしていたワニのあごの下に手を当てて押しやったところ、左手にワニが噛みついた。

この様子をとらえた映像をブルさんは見ていないという。それでも、自分の左手が滑り落ちたため、ワニが餌に対する反応としてそれに食いついたと分析する。

「何もかも至って普通の出来事で、私とダースの関係に何も異常はなかった」。ブルさんはCNNの取材にそう振り返った。「動物の相手をしていれば誰でも、手違いが起きることは知っている」

ワニはすぐに噛んだ手を放すだろうと思っていたというブルさんだが、噛む力が強くなるのを感じて重大事になりかねないと悟った。

そこで自分から水の中に入り、ワニの体に両足を巻き付けて一緒に動けるようにした。自分が立ったままの状態でワニが身体を回転させれば、腕がちぎれる恐れがあると判断したという。

これを見ていたダニー・ワイズマンさんは、大声で助けを呼ぶと、飼育舎の中に駆け込んだ。

ブルさんは「突然、ダニーが台の上から私に向かって『どうすればいいんだ?』と叫んだ」「飛び込んで来てワニの背中に飛び乗るのは簡単ではなかったと思う」と思いやる。

ワイズマンさんはワニの背中に馬乗りになり、ワニのうろこで自身も胴体にかすり傷を負った。ワイズマンさんはCNN提携局KUTVにその傷を見せながら、ブルさんは最初から最後まで冷静だったと振り返り、「私は一瞬恐怖を感じた。しかし彼女はプロとして、あのような状況でどうすればいいのかを知っていた。彼女がいてくれてよかった」と話した。

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