ワクチン突破の「ブレークスルー感染」、五輪出場の米選手も

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新型コロナウイルスワクチンを接種したにもかかわらず陽性反応が出る「ブレークスルー感染」の症例が一部で出ている/Mario Tama/Getty Images

新型コロナウイルスワクチンを接種したにもかかわらず陽性反応が出る「ブレークスルー感染」の症例が一部で出ている/Mario Tama/Getty Images

(CNN) 米全土で新型コロナウイルスの症例数が再び増加に転じる中で、ごくまれに、ワクチンを接種したにもかかわらず陽性反応が出る「ブレークスルー感染」の症例に注目が集まっている。

米フロリダ州選出のバーン・ブキャナン下院議員は19日、ワクチンを接種した後に検査で陽性反応が出たと発表した。ワクチン接種を完了した芸能ジャーナリストのキャット・サドラー氏は、未接種の人を看護した後に具合が悪くなったといい、インスタグラムの投稿で「警戒を緩めてはいけない」と数十万のフォロワーに呼びかけた。

15日には米大リーグのニューヨーク・ヤンキースの選手6人に陽性反応が出た。同チームでブレークスルー感染が起きたのはこれで2度目だった。

ブレークスルー感染は東京オリンピック(五輪)でも浮上している。ワクチン接種を受けていた陸上競技米代表チーム補欠のカラ・イーカー選手は18日に陽性と判定された。父親が19日、CNN提携局のKMBCに確認した。バスケットボールのケイティ・ルー・サミュエルソン選手も自身のインスタグラムで、東京オリンピックに出場できなくなったと告白した。

ブレークスルー感染の数は減らすことができる。しかしそのためには地域ぐるみの対策強化が求められる。

米疾病対策センター(CDC)によると、ワクチン接種を完了してから14日目以降に陽性と判定された症例はブレークスルー感染に分類される。

ファイザーとモデルナのワクチンは2回、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンは1回の接種で完了とみなされる。

ブレークスルー感染は症状を伴うこともあれば、無症状の場合もある。研究では、ワクチン接種後に感染したとしても、一般的に症状は軽くなることが示されている。

米国内の軽症または無症状のブレークスルー感染者の数は分かっていない。CDCは5月に集計を中止していた。

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