コロナ起源めぐるトランプ前政権下の調査、バイデン政権が打ち切っていた 調査の質に懸念

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武漢ウイルス研究所の「病原体レベル4(P4)実験室」が入る建物の空撮画像/HECTOR RETAMAL/AFP/AFP via Getty Images

武漢ウイルス研究所の「病原体レベル4(P4)実験室」が入る建物の空撮画像/HECTOR RETAMAL/AFP/AFP via Getty Images

ワシントン(CNN) 米国のバイデン大統領の率いるチームが、トランプ前政権下で非公表で行われていた新型コロナウイルスの発生源に関する調査を中止させていたことが28日までに分かった。中止を決定した事情に詳しい情報筋3人が明らかにした。

調査はウイルスが中国の研究所から発生したことを証明するためのもので、昨年秋に国務省が主導して立ち上げた。しかし調査の質に対する懸念を理由に、バイデン政権下で今春打ち切られていたという。

新型コロナの発生源をめぐっては、中国軍とかかわりのある湖北省武漢の研究所から流出したものなのかどうかについて、ここへきて関心が高まっている。バイデン政権は独自の調査を通じてウイルスに関する中国政府の責任の有無を明確にしようとしているが、その取り組みにも厳しい目が注がれている。

情報筋によれば、昨年秋の非公表の調査に携わった人物らは同調査について、実直な作業であり、当初多くの人々が否定した内容を事実と証明するためのものだったと語っているという。つまり、中国による生物兵器プログラムが武漢での感染拡大に関してより大きな役割を果たしていた可能性があるとする内容だ。

しかし調査はほどなくして内部不和に陥った。調査自体が当時のトランプ政権による多分に政治色の濃い中国批判の一環ではないかとの懸念が浮上したためだ。上記の言説を証明するのに都合の良い事実だけが選び出されかねないとする見方も出た。

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