米海軍、兵士のワクチン接種奨励策 寄港先で行動の自由拡大

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米海軍が兵士のワクチン接種率を上げるための奨励策を発表した/Angela Weiss/AFP/Getty Images

米海軍が兵士のワクチン接種率を上げるための奨励策を発表した/Angela Weiss/AFP/Getty Images

(CNN) 米海軍は27日までに、新型コロナウイルスのワクチン接種を兵士に広めるため寄港先での移動の自由の拡大や投与を受けた場合、出動前の隔離措置を免除することなどを含む奨励策を発表した。

米軍の軍種で兵士全体を対象にしたこの種の対策は初めて。フィリップ・ソイヤー米海軍作戦副部長は今回の指針改定に伴い、ワクチンの安全性と海軍の任務遂行面への影響力を強調した。

「科学の力は極めて明瞭」とし、「接種を受ける兵士が増えれば、それだけ自身や家族、海軍、国家にとって有益」と主張した。

接種を完全に終えた兵士は、未接種の場合に命じられる出動前の14日間の隔離の対象外となる。また、艦船内などでの移動の自由拡大も承認の対象となり得る。

米軍内のワクチン奨励策では、少数の陸軍や海兵隊の基地が接種済みの兵士に休日の追加、移動の自由の規制緩和、ジムなどの施設の利用拡大の恩恵を与えている。ただ、この特典はあくまで基地限定の措置で、陸軍全体などには適用されていない。

米国防総省のカービー報道官は今月中旬、軍全体を対象にした標準的な奨励策の取りまとめは検討していないと説明。国防長官の発言を引用しながら、最良の奨励策は家族、友人や同僚のために正しい事をすることだと述べていた。

国防総省は先週、全ての軍兵士を対象にしたワクチン接種が始まって以降、先月の接種率が55%激増したと発表。先月19日の時点で最初の投与を受けた兵士は約50万人だったが、今月19日には約77万5000人に増えたと報告していた。

現役兵士は総じて健康な若年層が多く、接種するやむを得ない理由もないとの消極姿勢が目立ち、国防総省は対策に苦慮してもいた。

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