米軍、ドイツ駐留部隊を500人増強へ 国防長官が発表

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記者の質問に応じるオースティン米国防長官=13日、ドイツ・ベルリン/Sean Gallup/Getty Images

記者の質問に応じるオースティン米国防長官=13日、ドイツ・ベルリン/Sean Gallup/Getty Images

(CNN) 欧州訪問中のオースティン米国防長官は13日、ベルリンでの記者会見で、ドイツ駐留米軍を500人増やす方針を明らかにした。

早ければ今秋にも、中部ヘッセン州の州都ヴィースバーデン周辺に500人を増派する。オースティン氏は「ドイツと北大西洋条約機構(NATO)へのコミットメントを明確に示す」計画だと述べた。

米国とNATOは最近、ロシアがウクライナ国境付近に、2014年のクリミア半島併合以降で最大規模とみられる兵力を集結させているとの懸念を募らせてきた。

オースティン氏は、ドイツへの増派によって欧州での抑止力と防衛力を強化することができると強調した。この動きはロシアに向けたメッセージなのかという質問に対しては、「NATOへのメッセージだ」と断言し、「NATOを全力で支援するという内容だ」と答えた。

同席したドイツのクランプカレンバウアー国防相は、米軍増派を「嬉しい知らせ」として歓迎した。

トランプ前政権は昨年、ドイツ駐留米軍のうち約1万2000人を削減すると表明したが、バイデン大統領は今年2月に削減計画の中止を発表していた。

オースティン氏は今後さらに欧州歴訪を続ける。ベルギーのブリュッセルではブリンケン国務長官と合流し、NATO加盟国との会合に臨む予定だ。

ブリンケン氏は13日、ブリュッセルでウクライナのクレバ外相と会談し、同国の主権と領土保全を支持すると改めて表明。さらに、ロシアの「極めて挑発的な行動」に対する「深い懸念」を共有すると述べた。

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