バーのイベントで46例の集団感染、学校閉鎖や療養施設への影響も 米CDC報告書

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米イリノイ州でバーのオープニングイベントに関係する新型コロナの集団感染が発生した/NIAID-RML

米イリノイ州でバーのオープニングイベントに関係する新型コロナの集団感染が発生した/NIAID-RML

(CNN) 米イリノイ州で今年2月、バーのオープニングイベントに関係する新型コロナウイルスの集団感染が発生して少なくとも46例の症例が確認され、学校が休校になったり長期療養施設の入所者が入院したりする事態になった。米疾病対策センター(CDC)が5日に発表した報告書で明らかにした。

イリノイ州公衆衛生局によると、屋内バーのオープニングイベントから14日以内に検査で陽性と判定されたり症状を発症したりした人は29人に上った。

CDCの報告書では、バーの所在地や店名は明らかにしていない。ただ、オープニングイベントの参加者は少なくとも71人と密接に接触していたと説明。密接な接触があった37人は新型コロナウイルスの検査を受け、17人は接触から14日以内に陽性反応が出た。

2次感染の症例のうち学校のスポーツ選手2人は、新型コロナに感染したバーのイベント参加者と、屋内のスポーツ練習や授業で接触していた。子ども650人が通うこの学校は、教職員13人が自分や子どもの隔離を理由に出勤できなくなり、2月18日から2週間閉鎖された。

2次感染の症例のうち3例は長期療養施設の入所者で、バーのイベントに参加していた看護助手と密接な接触があった。看護助手は同イベントの4日後に検査で陽性と診断された。2次感染した入所者のうち1人は陽性と診断されてから14日以内に入院したが、その日のうちに退院した。

この郡ではバーのイベントの2週間後、1日当たりの症例数が7日間の平均で2倍以上に増え、10万人あたり少なくとも86例になった。

バーはマスクの着用が限られ、物理的距離を保つこともできないために集団感染が起きやすいと報告書は指摘。「客や従業員だけでなく、地域社会全体に影響が及ぶ」と警鐘を鳴らしている。

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