ハリス米副大統領、いまだ公邸に入居できず 長引く改築で

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米海軍天文台の敷地内にある副大統領公邸。2015年撮影/SAUL LOEB/AFP/Getty Images

米海軍天文台の敷地内にある副大統領公邸。2015年撮影/SAUL LOEB/AFP/Getty Images

(CNN) 米国のカマラ・ハリス副大統領が就任から2カ月以上たった今でも、副大統領公邸に入居できていないことがわかった。改築作業が継続しているためだという。

政権当局者は、改築がこれほど長引いている理由は不明だと述べた。複数の情報筋はCNNの取材に対し、ハリス氏が現在の状況に悩みを募らせつつあるのは理解できると述べた。別の政権当局者は、ハリス氏がいら立ちを募らせていると述べ、公邸に移りたいという望みが日々強くなっていると指摘した。副大統領公邸はホワイトハウスから約4キロ離れた場所にある。

副大統領夫妻は、大統領の招待客が宿泊する「ブレアハウス」での生活を続けている。

現在ハリス副大統領夫妻が住んでいる「ブレアハウス」/Dmitry Kirsanov/TASS/Getty Images
現在ハリス副大統領夫妻が住んでいる「ブレアハウス」/Dmitry Kirsanov/TASS/Getty Images

政権からはこうした遅延についての公式な説明はなかった。

政府のさまざまな契約を調べたところ、副大統領公邸がここ数年、多数の問題を抱えていることがわかった。その多くが集中的な基礎工事にあった。最近終わった調整池の工事から昨年9月に16万4000ドルをかけたタンクシステムの交換まで、修復や維持の案件が継続しているようだ。米政府の支出に関するウェブサイトによれば、380万ドルで、配管や暖房、空調に関する契約が結ばれている。

相当な金額ではあるが、9000平方フィート(約836平方メートル)超という広さと1893年に建設されたことを考えれば、費用などは法外というほどではない。例えば、2018年からの納税記録によれば、副大統領公邸の内外での更新や改修で11万9000ドルの支出が見て取れる。

ジョージ・H・W・ブッシュ政権のクエール元副大統領の時代にプールが設置された/Katherine Frey/The Washington Post/Getty Images
ジョージ・H・W・ブッシュ政権のクエール元副大統領の時代にプールが設置された/Katherine Frey/The Washington Post/Getty Images

しかし、それでも、現在の契約からは、なぜハリス氏が公邸に住んでいないのか明確な理由はわからない。

ディック・チェイニー元副大統領の住宅の管理責任者や私設秘書として働いた経験のあるエリザベス・ヘンル氏によれば、海軍が公邸を刷新することができるため、少なくとも2週間の間を置くことは珍しいことではない。一度入居してしまうと保守管理や改修の作業が難しくなるため、海軍は時々、副大統領やその家族に対して入居を遅らせるよう要請することがあるという。

ハリス副大統領と夫のダグ・エムホフ氏はまだ副大統領公邸に入れていない/Drew Angerer/Getty Images
ハリス副大統領と夫のダグ・エムホフ氏はまだ副大統領公邸に入れていない/Drew Angerer/Getty Images

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