アジア系を狙った暴行事件、NYで多発 憎悪犯罪などの疑いで捜査

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アジア系へのヘイトに抗議するデモ隊がプラカードを作る様子=20日/Michael Nagle/Xinhua/Getty Images

アジア系へのヘイトに抗議するデモ隊がプラカードを作る様子=20日/Michael Nagle/Xinhua/Getty Images

(CNN) 米ニューヨーク市内でアジア系米国人が暴行される事件が21日だけで少なくとも3件発生し、ニューヨーク市警は22日、ヘイトクライム(憎悪犯罪)や偏見に根差す犯罪の疑いがあるとみて捜査していることを明らかにした。

ニューヨークの地下鉄では19日にも、アジア系の男性が暴行されて重傷を負っていた。

警察によると、21日に暴行された54歳のアジア系女性は、近付いて来た男に金属製の物体で顔面を殴られて入院した。

この事件はヘイトクライムとして扱われ、エリアス・ゲレロ容疑者(38)が暴行容疑で逮捕された。

別の事件では、女が41歳のアジア系女性に後ろからつかみかかって地面に突き倒し、スペイン語でののしったとされる。警察はパトリリア・メレンデス容疑者(37)を暴行などの容疑で逮捕した。

3件目の事件では37歳の女性がアジア系への暴力に抗議する集会に向かう途中で男に抗議のプラカードを奪われて踏みつけられた。女性が理由を尋ねると、男は女性の顔面を2発殴って逃走したという。

19日に地下鉄の車内で起きた事件では、68歳のアジア系男性が一方的に暴行された。

マンハッタン地区検察によれば、被害者は強く殴られて意識を失い、頭部に裂傷を負った。ニューヨーク市警によると、男性は依然として重体になっているが、容体は安定しているという。

この事件ではマーク・マシュー容疑者が暴行などの罪に問われ、検察はヘイトクライムに該当するかどうかを調べている。

ニューヨークのビル・デブラシオ市長は22日の記者会見で、市内のアジア系地区で引き続き市警の配備を増やすと表明、一連の事件は「容認できない」として、市民に通報を促した。

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