中国、攻撃的・侵攻的な性格の軍を建設中 米太平洋軍司令官が警鐘

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米インド太平洋軍のフィリップ・デービッドソン司令官=2019年4月12日/Shawn Parrish/US NAVY

米インド太平洋軍のフィリップ・デービッドソン司令官=2019年4月12日/Shawn Parrish/US NAVY

香港(CNN) 米インド太平洋軍のフィリップ・デービッドソン司令官は9日の議会証言で、中国が攻撃色の強い軍の建設を進めており、地域的プレゼンスを拡大しつつあると警鐘を鳴らした。中国がアジアで米国の軍事力に取って代わろうとする姿勢を強めているとの認識も示した。

デービッドソン氏は上院軍事委員会での証言で、「中国が配備している軍事力の中には、侵攻姿勢を示していると考えない限り、どうしても理解できないものがある」と述べた。

また「私は中国が侵攻への関心を示すシステムや能力、態勢を構築していると見ている」とも述べた。

デービッドソン氏は公聴会で、太平洋地域への新兵器投入に数十億ドルを求めた予算要求を擁護。この地域における中国の軍事的野心を抑止するには投資拡大が必須だと訴えた。

同氏は中国を「21世紀の安全保障に対する最大の長期的戦略的脅威」と形容し、中国の動きはますます威嚇的になっていると指摘。その例として、台湾周辺やインド国境、太平洋に浮かぶ米国領の島周辺での中国の軍事行動を挙げた。

さらに「私は中国が米国や、ルールに基づく国際秩序における我が国のリーダーとしての役割に取って代わろうという野心を強めていると憂慮している。中国はかねて2050年までにそれを実現する考えを示してきたが、その目標を前倒ししていることが懸念される」と述べた。

台湾については、中国が近い将来に奪取に動く可能性があると指摘し、「その脅威はこの10年、実際には今後6年のうちに明らかになると思う」と述べた。台湾への脅威が増す一方で、中国の行動を抑止する米国の能力は「後退しつつある」との認識も示した。

中国は自国の軍について防衛的な性格だと主張している。

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