物議醸す2つの事業計画、米コロナ救済法案から除外へ

米下院で可決したコロナ救済法案から2つの事業計画への資金拠出が除外されるという/J. Scott Applewhite/AP

米下院で可決したコロナ救済法案から2つの事業計画への資金拠出が除外されるという/J. Scott Applewhite/AP

(CNN) 米下院で先ごろ可決した新型コロナウイルス救済法案について、当初盛り込まれる予定だった2つの大規模事業計画に関する措置が削除される見通しであることが分かった。コロナ禍からの救済と無関係の計画だとの批判を受けた対応で、ペロシ下院議長のオフィスが2日、CNNに確認した。

当初の救済パッケージは、鉄道運行の支援を目的とした14億2500万ドル(約1520億円)規模の投資計画を盛り込んでいた。これにはカリフォルニア州のベイエリアを運行する高速鉄道の路線をサンノゼからサンタクララまで延長する計画も含まれる。パッケージでは公共交通の支援のため300億ドルの予算を計上していた。

しかしペロシ氏のオフィスによると、上院の議事運営専門員(パーラメンタリアン)が、当該の計画をパッケージに盛り込むことを拒否。試験的な計画の一部であることが理由だとしている。

同様にパッケージからは、ニューヨーク州北部のカナダとの国境にかかる橋に対する財源も除外される。この150万ドル規模の資金拠出はトランプ前政権下で提案されたもので、地元選出の共和党下院議員、エリーズ・ステファニク氏が支持していた。

上院の情報筋がCNNに明らかにしたところによると、橋の財源を救済法案に盛り込むことは元々前政権の運輸省が20年春に要請していた。ニューヨーク州選出で民主党のシューマー上院多数派院内総務は、財源が法案に含まれていることをメディアの報道を読むまで知らなかったという。

共和党議員らは上記2つの計画を例に挙げ、救済法案の予算は民主党幹部の地元を潤すのに使われるだけで、米国民のコロナ禍からの回復にはほとんど寄与しないと批判している。前出のステファニク氏は救済法案を支持しておらず、橋の財源をこれに盛り込むことにも反対を表明した。

ペロシ氏の選挙区はカリフォルニア州にあるが、上記の鉄道路線延長計画の地域には該当していない。

同氏の報道官はCNNに対し、上記2つの計画が法案の対象から除外されたことで、共和党が同法案への反対を正当化するのが難しくなるとの見方を示唆した。

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