WHOの武漢調査の成果、評価は米諜報と照合し決定 国務省

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会見で発言する米国務省のネッド・プライス報道官/Olivier Douliery/Pool/AFP/Getty Images

会見で発言する米国務省のネッド・プライス報道官/Olivier Douliery/Pool/AFP/Getty Images

(CNN) 新型コロナウイルスの感染拡大の経緯や発生源を解明する作業を中国・武漢市で先に終えた世界保健機関(WHO)国際調査団について米国務省は13日までに、調査団の最終報告書の内容について米情報機関の諜報(ちょうほう)や同盟国からの情報を基にして最終的にその是非を判断するとの立場を示した。

同省のネッド・プライス報道官が会見で表明した。WHOの最終報告書や盛り込まれるであろう基本的なデータなどに接するのを楽しみにしているとしながらも、米国の諜報を使ってWHOが把握した内容を立証すべく分析し、評価についての最終的な結論を下すと指摘した。

武漢は世界で最初に新型コロナの人間への集団感染が起きた場所とされる。

プライス報道官の発言に対し武漢での現地調査に加わったWHOの専門家のピーター・ダスザック氏はツイッター上で反論。「ジョー・バイデン(米大統領)は中国への強硬的な姿勢を示さなければならないのだろう」とし、「ただ、米国の諜報に過度に頼らないで頂きたい」と注文を付けた。

米国の諜報はトランプ前大統領時代に束縛から解かれることが増え、多くの面で間違っていたとも断定。米ホワイトハウスによる情報の真偽の立証を喜んで手助けするが、「忘れないで欲しいのはまず信頼、次に立証、だ」とも付け加えた。

トランプ前大統領はWHOの運営が中国寄りだなどとして同機関からの脱退を表明。バイデン大統領はこの方針を撤回し、WHOへの復帰を表明して関係の再構築を図る考えを示している。

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